Hole 146 PRGRクラブ歴代クラブNo1決定戦【軟鉄鍛造アイアン編】

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熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

PRGRで販促を担当しております、Nです。

ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく、真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記

PRGRの歴史、クラブ開発の現場を紹介するノンフィクション、PRGRクラブ開発物語・ギアスト!とのセルフコラボ企画、PRGR歴代No1クラブ決定戦。

前回は創造性溢れるユーティリティ編をお届けし、見事RS UTTLITY(2020年)ZOOMⅰがダブル授賞しました。

Hole 145 PRGR歴代クラブNo1決定戦【ユーティリティ編】

 

さあ今回も試打評価してくれるのはこの人です。

PRGRの2代目ミスター・テストマン、サイエンスフィット日記メンバーのK君です。

 

『よろしくお願いいたします。体も暖まってきましたので、もう大丈夫です。任せてください!』

 

『お、頼もしいね。では今回のメニューを発表します。今回歴代No1を決めるアイテムは君の大好物、コレです!

 

歴代軟鉄鍛造アイアンNo1決定戦

今回2代目テストマンにNo1を決めてもらうのは、PRGR歴代の軟鉄鍛造アイアンです。PRGR30数年の歴史の中で、1980年代から2020年代まで各年代を代表するモデルを厳選しました。アイアンが得意で軟鉄鍛造アイアンを愛用するK君にはもってこいの企画だと思います。

 

ちなみに測定のルールは前回同様以下の通り。

  • 進化を体感するため、発売が古いモデルから試打する
  • 各モデルショットは2球のみ
  • 打ち直し無しのリアルガチ勝負
  • データ計測による飛距離、方向性等を確認したうえで、最後はテスターの独断でNo1モデルを決定

たった2球の真剣勝負で結果を出してもらいます。飛び系とかでなく軟鉄鍛造アイアンなので飛距離や方向性で大きな差は出にくいと思いますが、そこはミスター・テストマンの技術と、営業マンならではのコメント力に期待したいと思います。

エントリーされたアイアンをまじまじと見つめるK君。

『な、なんか見たこと無いクラブがあるんですけど大丈夫でしょうか。』

 

『うん、俺も”ギアスト!”の記事のために色々調べたけど、結局よくわからないクラブがあって。とりあえず持ってきた。』

(PRGRのクラブ開発の現場や過去モデルを紹介するもうひとつのノンフィクション【PRGRクラブ開発物語 ギアスト!】。最新記事では軟鉄鍛造アイアンについても取り上げております。ぜひご覧くださいませ。)

■ギアスト!第7話『重心設計への挑戦。DATAアイアンの誕生。』はこちら

 

さあK君の精密なショットと類まれな感受性による独断と偏見で、PRGRの軟鉄鍛造アイアンナンバー1を決めてもらいましょう。ちなみに試打するのは基本的にスチールシャフトのS(M-43)の7番です。

『頑張ります!』

 

『あ、歴史的に貴重なクラブだから変に打ち込んでダフったり、シャンクしたり、傷つけたりしないでね。』

念には念を入れてK君にささやかなプレッシャーをかけ、試合と同じような緊張感をプレゼントしてみます。

 

エントリー№1 ’80代表 FG-304 #7(?度/36.5”)

まず80年代代表は、1984年3月に発売したFG-304です!といったものの、このクラブの詳細を知る人間は現在のPRGR社内にはいません。そして資料もほとんど残っていません。(なのでロフトも不明です)

PRGRのアイアンとしては同年11月に発売した500シリーズアイアンというステンレス中空、鋳造モデルがその元祖となるのですが、FG-304はゴルフ業界参入時にアイアンもなければ格好がつかないということで、国内の軟鉄鍛造工場にヘッド開発を依頼して大至急作り上げた幻のモデルのようです。

当時アイアンといえば軟鉄鍛造。その後ステンレス鋳造が一般化していきますので、ヘッドとしては前時代的なものです。ただしシャフトは当時としては珍しいヘッドスピード理論に基づく最先端のカーボンシャフトを装着。なので打ち比べるモデルでこれだけはカーボンシャフトとなります。

 

『ヘッドが小さいですね。これ本当に7番ですか?う、打てるかなあ。』

伝統的なフォルムに艶かしい輝きを放つ謎のクラブ...

その秘めたるポテンシャルをK君に数十年ぶりに開花させてもらいましょう。今回も打音を参考にしていただくために音声付動画で届けします。

ブシュン!

思ったより良い当たり。さあ、結果は。

※ヘッドスピードはセンサーがずれていたため正確に計測できておりません

意外といいじゃん!!

 

『う~ん難しい、このカーボンシャフトすごく硬いですね、全然しならない。あと、このクラブもグリップが硬化して死んでます。打感がまるでわかりません。』

K君より年上の37年前のモデルですが、その弾道データでは表せないマイナス評価が出ました。

 

エントリー№2 ’90代表 DATA-601 #7(34°/36.5”)

続いては本命の登場!90年代代表のDATA-601(1994年)です。PRGR初の本格プロモデルの軟鉄鍛造キャビティアイアン。姫路のあの会社で製造していたモデルです。実際、多くの契約プロがこのアイアンを使ってツアー優勝を成し遂げ、1998年の全英オープンでは2位にもなっている歴史に名を刻んだモデルです。

あれ?肝心なところで、ピンボケしちゃってます。すいません、私のスマホカメラはほぼK君の写真しか撮らないため、カメラが勝手にK君にピントを合わせちゃってるんだと思います。

ということで、あらためて画像をアップします。

本格ゴルファーが求める球筋を生むための番手別最適重心設計を、高い技術力で実現させたPRGRのフラッグシップアイアン。バックフェースにはロフト・フェースプログレッション・重心高さが刻まれています。

 

『これがDATA‐601ですか。ちょっとグースがあって、思ったよりやさしそうな顔つきですね。』

さあ、20世紀の名器をK君の手で現代に甦らせていただきましょう。

(音声付動画でお届けします)

ズバンッ

力強い打球音!その結果は、

おお!飛距離158ヤード。

安定した球筋でしっかりスピンも入ってます。

 

『思ったよりやさしいですね。打感も気持ち良い!』

無言で弾道データを見つめるK君。想像以上に評価コメントの引き出しが少なくて、若干不安になってきました。

 

エントリー№3 ’00代表 NEW 900TR #7(33°/36.5”)

続いては2000年代の代表、NEW 900TRアイアン(2003年)です。一見するとシンプルなデザインですが、実はロングアイアンにタングステンを入れるなどして進化した最適重心設計を高精度に実現。TR(TOUR)の名を冠した軟鉄鍛造アイアンです。

あれ!?なかなかピントが合わないなあ。

これも別途画像をアップします。

『なんかすっきりしてますね。』

まったくコメントが出てこないK君。いいから早く打てや。

(音声付動画でお届けします)

ズビュン!

おお、軽快な打球音。これは、

ハーフシャンク2連発!!

 

『おいおい!頼むで。』

 

『すいません!コメントどうしようか考えてたらフェースが開いちゃいました。』

通訳すると、”打ち手の意思と連動する、ツアーモデルならではのピーキーなフェース挙動を持つコントロール性の高いアイアン”ということでしょうか。真剣勝負なので打ち直しは無しです。NEW 900TRアイアン愛用者の皆さんには申し訳ありませんが、次行きましょう。

 

エントリー№4 ’10代表 TUNE 01CB #7(33°/36.5”)

さあ、2010年代の代表は、K君の使用アイアンでもあるTUNE 01CBです。工房向けのヘッドパーツモデルですが、その分使い手のオンリーワンクラブとして組み上げることが出来、長く使用できるアイアンです。実際、(クラブに関しては)浮気性なK君も4年近く使い続けています。

K君とこのアイアンの2ショット画像は私のスマホに500枚くらい保存されているので、ピントもばっちりです。

 

『う~ん。やっぱり飽きのこないシンプルなデザインは、まさに相棒という感じです。』

さあ、思いっきりぶっ叩いてもらいましょう。

(音声付動画でお届けします)

ズヒャン!

迫力ある打球音から放たれた打球は、

なんと167ヤードを記録!

 

『やっぱり馴染んだクラブは気持ちいいですね。これがナンバー1です。』

おい、終わらせるな。

 

エントリー№5 ’20代表 PRGR 00IRON #7(32°/36.75”)

さあ最後2020年代を代表するのは、直営店とフィッティングイベントでの限定販売モデル、PRGR 00IRON(2020年)。三浦技研の高精度な製造技術が注ぎ込まれたプロフェッショナルアイアンです。

お、ようやくピントが合ってきました。私のスマホカメラもさすがに00IRONのオーラを感じ取ったようです。(薄まるK君の存在感)

 

『か、かっこいい。。。』

思わず見惚れるK君。はよ打てや。

(音声付動画でお届けします)

バヒュッ!

マイルドでありながらしっかりとした打球音!

これも安定した球筋!

 

『いいですねえ。引っかかる感じが無くて、予想以上にやさしいです。欲しくなりますね!』

K君の敏感な物欲を強烈に刺激するMIURAアイアン。さあ、エントリーした5機種の試打が終わりましたので、いよいよ歴代No1軟鉄鍛造アイアンを決めてもらいましょう。

 

PRGR No1軟鉄鍛造アイアン決定!

まずは弾道計測器PRGR REDEYES ROBOの比較画面で、それぞれの測定結果を確認してみましょう。

■全ショットデータ

■各モデル最大飛距離・弾道

これらのデータを総合すると、各項目毎に最も優れていたのは、

  • 【飛距離性能】  TUNE01CB
  • 【安定度】    00IRON
  • 【打ち出し高さ】 DATA-601

と言った感じです。(今回もテストマンのショットが安定しなかったので、左右球筋傾向は選べませんでした)

とりあえず定量評価はそんなところですがこれはあくまでも参考で、やはりアイアンという感性に訴えかけるクラブの最終評価は、ミスター・テストマンの独断と個人的趣味で決定してもらいます。

 

『では、”俺のナンバー1”の発表をお願いします。』

 

『はい。では発表します。私が選ぶPRGRナンバー1軟鉄鍛造アイアンは、、、これです!

 

長年愛し続けている現役選手、TUNE01CBを選択!

 

『やっぱりね。』

 

『なぜかいつもより飛んでいたので、なんだか”私を選んで”と言われているような感じがして。やっぱり僕はこのアイアンが一番好きです。』

途中ちょっと00アイアンに心が動きましたが、やはり長年連れ添った相棒を選びました。愛着が深まると心が通じ合い、もはや会話までできるようになるみたいです。

ということで、2代目ミスター・テストマンK君による、PRGR歴代軟鉄鍛造アイアンNo1は、TUNE 01CBに決定しました!

いかがでしたでしょうか。30数年の歴史の中で画期的なクラブを世に送り出してきたPRGRですが、軟鉄鍛造アイアンについては本格ゴルファーに向けた王道のようなクラブが多かったと思います。皆さまの中にもきっと“俺のナンバー1”はあるはず。そして長年愛したクラブは、相棒のピンチを救ってくれることでしょう。

さて、『PRGRクラブ開発物語・ギアスト!』とのセルフコラボ企画はまだまだ続きます、次回も歴代No1クラブを決めたいと思いますのでお楽しみに!

つづく

 

 

―新サイエンスフィット日記・登場人物紹介―

PRGRサイエンスフィット日記メンバー K

プロギアの営業マン。サイエンスフィット日記開始直後からの出演者であり、当ブログの主人公。ゴルフ歴12年、ベストスコア81、平均スコア94。アイアンが得意で、100が切れない時でさえロングアイアンで高弾道のボールを打ち周囲の人間を感心させていたが、単純にフリップ(手首のすくい打ち)していただけだったという事実が近年判明。入社と同時にゴルフを始めたので、アイアンもPRGR以外使ったことが無い。

 

PRGRサイエンスフィット日記筆者 N

ブログ運営がいつの間にか仕事?の半分以上を占めるようになったプロギアの販促担当。ゴルフ歴20数年。平均スコア88。得意クラブは9番アイアン。とにかく地面に叩きつけるスイングなので、ショートアイアンは強い弾道で飛んで行き、ミドルアイアンは球が上がらず、ウェッジは地面を掘りすぎて飛ばない。

 

―合わせて読みたい―

PRGRのクラブ開発の歴史、現場を紹介する新しいコンテンツ、PRGRクラブ開発物語・ギアスト!

■PRGRクラブ開発物語・ギアスト!はこちら

コメント

  1. hiro より:

    Tr900m46を使ってた。一生これで良いと思ってたけど競技に使えなくなったので泣く泣く引退させた。今でも調子を落とした時は練習場で打ってます。つかまると云うよりはつかまえる事が出来るクラブです。

    1. prgr より:

      hiroさん
      コメントありがとうございます。TR900MDは使い手の意思通りに動いてくれるクラブでしたね。スイングの調子を確認するには最適なクラブだと思います(^_^)

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