Hole 145 PRGR歴代クラブNo1決定戦【ユーティリティ編】

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熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

PRGRで販促を担当しております、Nです。

ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく、真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記

普段はメンバーの練習やレッスンを受講する様子をお届けしていますが、今回はちょっと趣向を変えて、ゴルフクラブの試打比較企画をおこないたいと思います。

訪れたのはサイエンスフィット日記のホームグラウンド、PRGR GINZA EXです。施設内に3つあるブースのひとつ、

今日はここで、弾道計測器REDEYES ROBOを使用しながら試打テストを行いたいと思います。

ちなみに、PRGRのクラブ開発において試打テストは創業当時より最も重要な性能評価方法です。もちろんスイングロボットを使用した弾道測定などもおこないますが、形状イメージや打感、打音など感性に訴えかける部分はスイングロボットからはフィードバックできません。総合的に評価するにはやはり人間による試打が最も有効なのです。

ただし複数のクラブを比較するには、ある程度完成された癖の無いスイングじゃないと正しい評価ができません。そういった意味ではテスターにはロボットのように精密で普遍的なスイングが求められます。

ということで、その類まれなスキルと鋭い感覚を持つ選ばれしテスターをご紹介します。

『お疲れ様です。今日はよろしくお願いいたします!』

 

 

どん!

本日のテスター、サイエンスフィット日記メンバーのK君です。

『よろしくお願いします。』

サイエンスフィットで3年あまりに及ぶレッスンを受けながら、平均スコアはいまだ94という亀のような進化スピードを誇るK君。ただしヘビー読者の皆さまならご存知のように、K君はインドア打席においてはそのスイングは完成の域に達しており、スクリーンに投影されるその弾道は一切ねじれることなく、きれいなストレートボールを量産することができます。試打テストでこんな適任を持つゴルファーは社内でもなかなかいません。

 

2代目ミスターテストマン誕生!

ちなみにPRGRがゴルフ業界に参入した30数年前、当時一番の若手スタッフの仕事はとにかく試打をしまくることでした。毎日毎日試打をし続けることによりスイングの精度が高まり、遂には神の領域に達したその人物は、いつの間にか社内で尊敬の念をこめて”ミスター・テストマン”と呼ばれるようになりました。

そこでK君には名誉ある”2代目ミスター・テストマン”の称号を与えたいと思います。

ということで今回ミスター・テストマンには、、、

PRGRの歴代ユーティリティクラブのNo1を決めてもらいたいと思います。

『うわ~、初めて実物を見るクラブがいっぱいあります。』

 

『”ギアスト!”でいろいろ過去モデルを調べてたら、おもしろいクラブが沢山出てきてさ。』

(PRGRのクラブ開発の現場や過去モデルを紹介するもうひとつのノンフィクション【PRGRクラブ開発物語 ギアスト!】。最新回ではPRGRのユーティリティクラブの成り立ちを紹介しております。ぜひご覧くださいませ。)

■ギアスト!第6話『ロングアイアンへの挑戦。タラコの誕生。』はこちら

 

ざっと並べた歴代のユーティリティクラブ。PRGRの30数年の歴史のなかで、各年代を代表するモデルを独断で準備してみました。

右から、1980年代代表のINTEST LX032(1988年)、1990年代代表のZOOM040ⅰ(1997年)、2000年代代表のZOOM C(2000年)、2010年代代表のQ23(2018年)、2020年代代表のRS(2020年)

なるべく比較評価しやすいように、シャフト硬さはM40(SR)、ロフトは200ヤードを狙うために20度前後のものをチョイスしております。

※Q23は厳密に言えばフェアウェイウッドの部類ですが、ロフトの関係でQ23としております。

 

歴代ユーティリティNo1決定戦

さあ、では2代目テストマンによるPRGRユーティリティNo1を決める戦いを行いたいと思います。ちなみに計測ルールは以下の通り。

  • 発売が古いモデルから試打する
  • 各モデル2球ショット
  • 打ち直し無しのリアルガチ勝負
  • データ計測による飛距離、方向性等を確認したうえで、最後はテスターの独断でNo1モデルを決定

ミスターテストマンの手にかかれば、何球も打てばそれなりにクラブの特性に合わせて球筋が安定してしまいますので勝負は2球のみとします。打ち直し無しのゴルフ場と同じ緊張感の中で試打してもらいましょう。そして何だかんだ言って最終的にNo1を決めるのはK君の気持ち次第という、定性評価方式をとりたいと思います。

 

エントリー№1 ’80代表 INTEST LX

さあトップバッターはユーティリティの元祖とも言われるINTEST LX(インテスト・エルエックス)です。そのヘッドカラーから”タラコ”という愛称で一世を風靡したユーティリティの元祖。ステンレスのソールプレートにカーボンボディを合体させたレンガ色の近未来ヘッド。K君も珍しそうな表情で眺めています。

『これがタラコですか。初めて実物見ました。打っていいんですか?』

 

『いいよ。でも貴重なクラブだからダフって折らないでね。』

プレッシャーに弱いK君に緩やかなプレッシャーをかけ、さあ打ってもらいましょう。打球音も確認できるようにショットの模様は音声付動画でお届けします。

(音にご注意ください)

ブスン!

カーボンヘッドならではの鈍い打球音を放ちながら、ボールはナイスショット!

『ええっ!?』

予想以上の球筋に驚くK君。

その弾道がこちら。

 

■INTEST LX032 #2(19度) 40インチ

飛距離平均はなんと205.8ヤード!

ユーティリティーと思えない高打ち出し低スピン弾道です。そして何より方向がほとんど一緒で球筋も安定しています。

 

『感触がめちゃくちゃ柔らかい!ロングアイアンとして今でも全然使えそうですけど、グリップがカチカチですね。』

初めて打つカーボンヘッドの感触に驚くK君。これぞ金属に比べて摩擦係数の少ないカーボンフェースならでは打感と低スピン弾道なのです。グリップは、、、そりゃ33年も経過してるから仕方ありません。

そして何よりK君のその正確なショット。思った通りミスター・テストマンを勤めるには十分なスキルを有しています。さすがインドア王子、無風のカリスマ、マットの新帝王!!(褒めてます)

 

エントリー№2 ’90代表 ZOOM ⅰ040

さあ続いては、パワーロングギアとしてツアープロ、上級者からも絶大なる人気を誇ったZOOM(ズーム)です。新素材のチタンボディに比重の重いタングステン合金をソールに配置した、当時としては最先端の世紀末ドライビングギアです。

『何かカッコいいですね。構えた感じも違和感が無い。楽しみです。』

さあ、打ってもらいましょう。

(音声付動画でお届けします)

ビキン!

カーボンとはうって変わって、チタン特有の軽快な打球音。その結果は、

 

■ZOOM 040i #3(19度) 40インチ

右へのプッシュアウトと左への引っかけ。

ZOOMの鮮烈な飛びを期待していた皆さま、大変申し訳ございません。テスターの人選を間違えてしまったかもしれません。

 

『すいません。でもフィーリングはめちゃくちゃ良いです!もっと打ちたい。と思うようなクラブですね。』

 

エントリー№3 ’00代表 ZOOM C

さあ続きましては今世紀最初のクラブ。2000年生まれのミレニアム世代、ZOOM C(ズーム・シー)です。前述のINTESTはアンアンセットのロングアイアン、ZOOMiはロングアイアン形状のギア。ということで、ウッドとアイアンのハイブリッドクラブとしてはPRGRで最初のクラブとなります。

『何か卵みたいな面白いカタチしてますね。このなかで一番特徴的です。』

この卵型形状でラフからでも200ヤード先のグリーンを果敢に攻めたZOOM C。私も若かりし頃はクラブセットに1番から5番まで入れて、野山を走り回っていました。(遠い目)

では、打ってもらいましょう。

(音声対動画でお届けします)

バキンッ!

ヘッド素材のマレージング鋼特有の硬く重い打球音を響かせるK君。

 

■ZOOM C #3(19度) 41インチ

1球目はナイスショット!2球目はチーピンです。

さあK君の評価は!?

『う~ん、、、ちょっと合わないですねえ。形が気になります。これってコースだと打ちやすいんですか?』

 

『おまえ!俺がどれだけこのクラブに救われてきたか知ってるのかっ!!俺の青春をバカにするな、青春を返せー!!』

皆さんそれぞれクラブには思い入れがあるかと思いますが、今回はあくまでもK君の個人的感想による評価なのでどうぞご理解くださいませ。

 

エントリー№4 ’10代表 Q23

さあ続いてはZOOM Cから18年時を飛ばして現代にやってきました。現役バリバリの窮地を救うQ(キュー)です。

 

『やっと知ってるクラブが出てきました。ラフや斜面などの窮地から脱出するクラブなので、このなかだと一番コンセプトがはっきりしていますね。様々なライに対応するV字形状のオールラウンドソールに対して、クラウンはフラットでアオリ打ちを防いでくれます。』

知っているクラブだと饒舌なK君。本来は悪いライから性能を発揮するクラブですが、はたして平らなマットの上ではどうなのでしょう。

(音声対動画でお届けします)

バキャッ!!

チタンフェースの弾けるような心地よい打球音。スイングも安定してきました。結果は、

 

■Q23(19度) 39.5インチ

物凄い安定感!!

ほかのクラブに比べてロフトが寝ていてクラブも短いので距離はやや劣りますが、この安定感はラウンドでは武器になりそうです。

 

『まずクラブが短いですね(笑)。飛ばしてやろうという気が無くなって、安心して打てるイメージです。弾道も安定しますね。』

と高評価ながら、K君からは使いたい。という気持ちが全く伝わってきません。どうやらインドアスタジオという温室育ちのK君は現場向けのクラブはあまり好みじゃないようです。まあ、人それぞれ様々な好み、志向があって良いと思います。(ここらへんがK君のスコアが伸びない原因かもしれませんが)

 

エントリー№5 ’20代表 RS5 Utility

さあ、ようやく最後です。最新の2020年モデルRS(アールエス)です。”ギリギリ”設計のドライバー同様フェースをCNCミルド加工し、ソールにはスラッシュグルーブ搭載した高初速ユーティリティです。

 

『飛びの秘密はコレ、”スラッシュグルーブ”です。これのおかげでフェース下部にヒットしても初速が出るし、球もあがります。』

実際に打ってみると、

(音声付動画でお届けします)

ヴァキッ!

うおっ、飛びそうな音。この結果がこちら。

 

■RS5 #3(19度) 40.5インチ

なんと、平均飛距離225.8ヤード!!

※ヘッドスピードはセンサーがずれていた為、正しく測定できておりませんでした

自分でもびっくりのK君。

 

『歴代のクラブよりヘッドが大きくなっているんですね。これは打ち比べないと気付かなかったなあ。しかし長さとロフトはそんなに変わらないのに圧倒的に飛びますね。本当に驚きました!』

30数年のタイムトラベルの結果、最新モデルの進化をあらためて証明してくれたK君。私が心の中で願っていた結果以上の結果を出してくれて、逆に胡散臭さが出ちゃってます。ありがとうございます。

 

PRGR No1ユーティリティ決定!

さあ各世代を代表する5本のユーティリティの試打が終了しました。では、REDEYES ROBOの比較画面でそれぞれの測定結果を確認しましょう。

■全ショットデータ

■各モデル最大飛距離

これらのデータで、各項目毎に最も優れていたのは、

  • 【飛距離性能】  RS5
  • 【安定度】    Q
  • 【打ち出し高さ】 INTEST

という事がわかりました。(思ったよりテストマンのショットが安定しなかったので、左右球筋傾向は選べませんでした)

定量評価はそんなところですが、いよいよ独断と個人的趣味による、”PRGRユーティリティ・俺のナンバー1”を選んでもらいましょう。

 

『では、お願いします。』

 

『はい。では発表します。悩みましたが、私が選ぶPRGRナンバー1ユーティリティは、、、これです!

やはり、圧倒的な飛距離性能を誇るRS5を選出!

 

『飛距離もそうなんですが、打ちやすさや安心感も格段に進化してますね。僕いまは2016年モデルのRSユーティリティを使ってるんですけど、これに買い変えようかな。。。』

どうやらこの企画はK君の物欲を刺激してしまったようです。とりあえず売り上げにつながることが出来て何よりです。

 

と、その時。

 

『もう1本。同率トップはこれです!』

な、なんと掟破りのダブル授賞!?

 

『なんだよ!勝手にルール変えるなよ。』

 

『コレも良かったんで、1本に決められませんでした。結果は出せなかったけど、構えた感じとか打感とか本当に良いですね。練習したくなります。』

優柔不断な2代目テストマン。でもアイアンが得意なK君のゴルフスタイルにはこのようなクラブはハマリそうです。

 

『しょうがないなあ、わかったよ。じゃあユーティリティ編は完了!次いこうか。』

ということで、2代目ミスター・テストマンK君による、PRGR歴代ユーティリティNo1は、RS5とZOOMⅰに決定しました!

いかがでしたでしょうか。30数年の歴史の中で、それぞれの時代で画期的なクラブを世に送り出してきたPRGR。皆さまの中にもきっと“俺のナンバー1”はあるはずです。たまにも以前愛用していたクラブを打ってみるのも面白いかもしれませんね。

さあ『クラブ開発物語ギアスト!』とのセルフコラボ企画はまだまだ続きまして、次回も歴代No1クラブを決めたいと思います。お楽しみに!

つづく

 

 

―新サイエンスフィット日記・登場人物紹介―

PRGRサイエンスフィット日記メンバー K

プロギアの営業マン。サイエンスフィット日記開始直後からの出演者であり、当ブログの主人公。ゴルフ歴12年、ベストスコア81、平均スコア94。サイエンスフィット日記はこの男が70台を出すために始まった企画だが、インドアでは完璧なスイングを披露するもいまだ大願成就はならず。目標達成に向けて努力を続ける大器晩成型ゴルファー(だと信じたい)。PRGR入社と同時にゴルフを始めたので、実はPRGR以外のクラブを使ったことが無い。

 

PRGRサイエンスフィット日記筆者 N

サイエンスフィット日記の運営がいつの間にか仕事の半分以上を占めるようになったプロギアの販促担当。ゴルフ歴20数年。平均スコア88。ただしドライバーが苦手でドライバーを使った場合の平均スコアは98。得意クラブはユーティリティで、いまだにクラブセットにはZOOMが3本入っている。

 

―合わせて読みたい―

PRGRのクラブ開発の歴史、現場を紹介する新しいコンテンツ、PRGRクラブ開発物語・ギアスト!

■PRGRクラブ開発物語・ギアスト!はこちら

コメント

  1. カズさん より:

    zoom C ダメでしたか。3.4.5 が現役です。

    1. prgr より:

      カズさんさん
      コメントありがとうございます!K君には合わなかったようです。zoom Cの良さをわかならいなんて本当にダメな奴ですね。(個人の感想です(^_^))

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