第4部Vol.37:最後の戦い。日経カップ代表選手選考会(決着編)

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いつもご覧いただきありがとうございます。プロギアで販売促進を担当しているNです。

 

サイエンスフィット日記第4部もいよいよ大詰め。企業対抗ゴルフ、日経カップの社内代表選手を決める戦いをお届けしております。

サイエンスフィット日記メンバーのK君は、調子が悪いものの前半9ホールは何とか踏ん張って現在代表選手枠ギリギリの6位。F君はK君を1打差で追う7位。そしてK君のライバルS先輩はK君に1打リードの5位。

代表選手の座をめぐる熱い戦いは、いよいよ後半9ホールを残すのみとなりました。

 

後半9ホールの死闘

■No1 409yards par4

【筑波カントリークラブ ホームページより転載】

後半のスタートホール、1番はほぼストレートのミドルホールです。左の林はOBが近く、右に逃げるとグリーンが狙えません。日経カップではギャラリーも多く、一番緊張感あるティーショットが強いられるホールです。

最終組、まずはエースY選手のティーショット。

フェアウェイ右サイドからの軽いドローボールでフェアウェイ中央へ。さすがのナイスショット!

続く腰痛ゴルファーS先輩は、

安全にプッシュスライスを打って右の土手。セカンドでグリーンは狙えませんが、確実にスリーオンを狙います。

そしてK君、

バッシイー!!

K君 『うぅぅ、、。』

朝イチと同じような呻き声をあげたK君の昼イチショット。

その球筋と原因を追うべく、(めんどくさいけど)手動スイング解析&弾道追尾システムでボールの行方を追います。

アドレス時に比べ、ハーフウェイダウンで腰とグリップの位置が前に出ています。手が浮き上がった結果、フェースは開いて(右方向を向いて)インパクトを迎えようとしています。

 

このままだとド右に飛んでいくので、本能で手をコネクリ返しスクエアなインパクトにアジャストするも、ややフェースが返り過ぎてターゲットより左に飛び出したボールは、、、

左の林に消えていきました。

 

残念ながら、OBです。

 

悔しさで下を向くK君。横で見守るエースY選手も、悩み苦しむK君に何とか手を差し伸べたいところですが、競技中にアドバイスはできません。ぐっと堪えて、K君が立ち直るのを待つしかありません。

暫定球を打って前に進むK君の悲しげな背中とやや嬉しげなS先輩の背中。(たぶん、気のせいだと思います)

結局このホールをダブルボギーとしたK君。ひとつも落とせない状況での痛いOBでした。

 

■No2 576yards par5

このホールも左がOB、右が池というティーショットが打ちづらいホールですが、S先輩のティーショットは、

安定のプッシュスライスで右の池方向へ。

慌てるS先輩の姿を見て、ちょっと肩の力が抜けた様子のK君のティーショットは、

バッシーーー!!

これはフェアウェイど真ん中へのナイスショット!!

エースY選手のボールを超えるベストドライブです。今までは緊張のあまり肩に力が入っていたのかもしれません。肩が強張っていたため、手も浮き上がっていたのでしょう。

 

一方のS先輩。腰痛による飛距離ダウンのおかげで、ボールは何とか池の手前の修理地で止まっていました。

2019年から改正された新ルールのドロップ方法で、、、

S先輩 『うぐぅ、、、』

ひざの高さからのドロップは、腰痛持ちのS先輩にはかなりの苦痛を伴うようです。

S先輩 『うおおおおお、、、』

 

ポト。

 

海亀の産卵の如く、涙を流しながら卵を産むS先輩。今回のルール改正の主な目的は、わかりやすさとスピーディーなプレーの進行ですが、ドロップするのにずいぶん時間がかかりました。

 

■K君の2打目

絶好のポジションからのK君の第2打。

ビシィーー!!

これも完璧なショット!ドッグレッグの左の木を越えてベストポジションへボールを運びました。

が、なんとK君のボールは右ラフの木の根元にへばりついており、まったく前に打てません。

結局このホールはK君もS先輩もボギー。流れに乗り切れないK君。

 

■No6 164yards par3

一進一退の攻防の中、迎えた池越えのショートホール。S先輩の6番アイアンのショットは、、

腰に負担をかけない、ハンドレートの手打ちショットで、

ボールはグリーン左手前。

『池はやめて!』という気迫の篭った1打です。

 

続くK君は7番アイアンで、

ビシッと決まったフィニッシュ。

K君が見つめる先には、、、

ドローがかかりきらず、無念にも池に入ったボールの波紋が。。。ショットは良いのですが結局このホールもダブルボギー。S先輩はボギーで抑えてK君との差を徐々に広げます。

 

あまりの流れの悪さに、ホールとホールのインターバルで見つけたお社に駆け込むK君。

何事かを一生懸命お祈りしています。

家族の健康と安全、息子の健やかな成長、商売繁盛とS先輩の腰の回復など、お願いすることはたくさんあります。

 

■No8 384yards par4

今日はノーバーディのK君。そろそろバーディーが欲しい。

ティーショットはナイスショット。このホールも一番飛んでいます。

セカンドショットは、ショートアイアンでピンデッドに攻めました!

 

が、なんという不運。

ピン筋に飛んだと思ったボールはオーバーして、グリーン奥のバンカーの縁に止まっています。バンカーのすぐ先に切られたピンからはずっと下り。緩むとバンカーイン。これはかなり難易度が高いシチュエーションです。

うまく打ったが、ボールはグリーンをオーバーしてラフに。このアプローチもミスして、このホールはトリプルボギー。

ボギーとダボで必死に耐えてきたK君ですが、ここで遂に万事休す。同組のS先輩とは遂に6打もの差が開いてしまい、前半50だった私(N)とも4打差が付いています。

 

S先輩の策略

K君の素トリという悲劇を目の当たりにして、重苦しい雰囲気で最終ホールに向かうS先輩。

と、スコアカードの記入に熱中しているS先輩の前にロープが!

腰痛発症中のS先輩が跨げるはずがありません。

危ない!!

転倒して大怪我につながる。

と、思ったその時、、

軽々とロープを跨いで、スキップするくらいのリズムで最終ホールを目指すS先輩。

私は夢を見ているのでしょうか?およそ一ヶ月前から腰の痛みに悶絶して、歩くことさえままならなかったS先輩の軽やかなステップ。偶然撮影した動画を確認しても鼻歌が聞こえてきそうなリズムです。

 

(ま、まさか仮病・・・?)

憶測でモノを言うのは良くありません。これは私の胸の深いところに保管し、決して誰にも喋らず墓場まで持っていきたいと思います。

 

死闘決着、最終ホールの歓喜

■No9 469yards par5

8番ホールでのトリプルボギーでもう後が無くなったK君。最終ホールは得意の距離の短いロングホール。

カウントバックのことも考えて、イーグル狙いでドライバーを握る吹っ切れた表情のK君と、なぜかサングラスをして顔を隠すS先輩。

まずオナーY選手のドライバーショットはフェウェイ右サイドにナイスショット。

続くS先輩は疑惑の腰痛ショットで右の林。

そしてK君の最後のティーショットは、、、

バキィィィーーーン!!

もの凄い当たり!!

ティーショットはY選手のボールの20ヤード先、何と280ヤード飛んでいます。

会心の当たりに満足そうな表情のK君。短めのロングホールなので、2オンが可能。グリーン奥に切られたピンまでは残り195ヤードです。

 

迷うことなくユーティリティを手にしたK君。

勝負を決めるセカンドショット。

これが見事にグリーンをとらえ、2オンに成功!!

10メートルのイーグルパットは惜しくも外れ、

最終ホールを見事タップインバーディーで終えることができました。

同伴競技者と健闘を称え合い、さぁ、クラブハウスでアテストをしていよいよ順位発表です。

 

代表選手決定!

クラブハウスではすでにホールアウトした1組目、2組目の選手が最終組のホールアウトを今や遅しと待ち構えていました。

全員のスコアカードをスコア順に並べる様子を、固唾を呑んで見守る選手たち。

そして、スコア集計が無事完了。

 

N 『皆さん、お疲れ様でした。では順位が確定しましたので、代表選手をスコア順に発表します。』

1位 M選手、スコア78。

レジェンドが見事トップ通過。本人は納得いってませんが、39・39のスコアは流石です。

 

2位 Y選手、スコア84。

エース2人のワン・ツーフィニッシュは当然といえば当然ですが、そのスコアと内容に悔しい表情を見せるY選手。

 

3位 Y山選手、スコア88。

昨年に続き、Y山選手が代表入りです。チャンピオンティーでのラウンドは肘を痛めているY山選手にはハードでしたが、ショートゲームで拾いまくってスコアをまとめたようです。

 

4位 N選手、スコア90。

PRGRチームのキャプテン、N選手も代表入りです。スタートホールでトラブルに見舞われ10を叩いたものの、何とか巻き返しました。その顔に笑顔はありませんが、力強く握ったコブシが本選での活躍を誓っております。

 

そして、、、

 

5位 S選手、スコア91。

スコアカードを並べて順位を確認している段階から、このポジションを確認して思わず出たのが、、、

この顔である。

まずは選考会で6人の代表選手に入ること、次に練習ラウンドで試合に出場できる4人になること、そして日経カップ本選では3番目のスコアを出すこと。フェーズ毎にこれらのゴールを設定し、目標達成のための戦略を立てPDCAを高速回転する、マネジメント能力に長けたクレバーで知略家のS選手。

『人は見かけで判断してはいけない』という言葉があるが、『人に見かけで判断させる』というS選手の策略に底知れぬ恐ろしさを感じた瞬間である。

 

代表選手、最後のひとりは、、、

 

 

 

6位 Y田選手、スコア95。

前半50を叩いて完全に選考レースから乗り遅れた感がありましたが、まさかの代表入りに本人も困惑顔です。

 

そして、

 

7位(補欠) K選手、スコア95。6位のY田選手と同スコアとなりますが、マッチングスコア方式により、Y田選手が代表となります。

6位の選手と同スコアながら、マッチングスコア方式※1により、後半9ホールのスコアの差で、K君は残念ながら代表落ちです。カウントバック方式※2だと思っていたK君にとってはショックが倍増です。

1バーディ、11ボギー、5ダボ、1トリ。結局パーなしのラウンドでした。

※1 マッチングスコア方式:18ホールのスコアが同じ場合、最終ホールから9ホールの合計スコアで順位を確定させる。それでも同じ場合は最終ホールから6ホール、それでも同じなら最終ホールから3ホールの合計スコアで決定。それでも同じなら、最終ホールからのカウントバックで決定する。

※2 カウントバック方式:18ホールのスコアが同じ場合、最終ホールから遡ってスコアを比較し、良いスコアの方が順位上位となる。

 

ちなみに、

8位は、S先輩の軽快なステップに動揺して最終ホールで10を叩いた私(N)で、97。

 

9位は、”レフトヒップフォワード”打法で球が荒れまくったUR選手で、97。

 

10位は、後半スコアを伸ばせなかったF君で、97。3人が同スコアですが、こちらもマッチングスコア方式で順位が決まりました。

 

11位は、前半より後半3打も縮めたS常務がスコア121で堂々の2年連続ビリ。

 

U君は、選手の資格は無いもののスコア81で全体では2番目のスコア。10人のおやじ狩りを達成です。

 

こうして、2019年日経カップ代表選手選考会は幕を閉じたのでした。

 

終わらない戦いへ

『オウ、K。お疲れだったな。』

お風呂でやり切れない思いを洗い流し、帰り支度をするK君に声をかける男性が。

K君同様、今年も残念ながら代表選手入りを逃した、S常務です。

 

S常務 『Kよ、おまえは頑張ったよ。その努力はみんな認めているぜ。俺も最後まで諦めなかったけど、力遠く及ばずだ。でもお前はあとホンのちょっとの差だったじゃねえか。凄いよ本当に。来年また一緒に戦おう!ここだって道場、いまだって自分自身だぜ。』

 

K君 『はい、来年はブッチギリで選手になります。S常務には40打差で勝ちます!』

 

やりきれぬ表情のK君、F君が激戦の地、筑波カントリークラブをあとにします。

この足でF君は北海道に、K君は名古屋に出張となります。

と、その時、

 

『お疲れ、お疲れ~!』

 

満面の笑みを浮かべたS先輩が、二人の姿を見つけて駆け寄ってきました。

 

S先輩 『二人ともこれから出張なんだろ?大変だな。仕事頑張れよ!俺も腰がダメだからさ、選手登録の締め切り日までに本当に無理だと思ったら、Kに選手の座を譲るからさ、その時は俺の分まで頼むよ。』

 

K君 『・・・。は、はい。』

S先輩からのやさしい言葉を素直に受け入れられないK君。この場にいる誰もが、選手の座を譲られることは無いな。と思いました。

 

■PM4:30

帰りの車内も重苦しい雰囲気に包まれており、誰も言葉を発しようとはしません。

 

N 『いやぁ、残念だったな。今年は大丈夫だと思ったけどな~。』

 

K君 『・・・。悔しいです。めちゃくちゃ悔しいです。練習では出来たことが、本番では出来なかった。自分自身に腹が立ちます。おじさん達にショットでは負けてなかったのに、勝負で負けました。悔しいです。』

徐々に湧き上がってくる悔しさ、あの時、あのショットが、、、その1打1打が本当に悔やまれます。

K君があらためて悔しさを噛み締めているとき、

 

『悔しいです。』

 

後部座席から、突然声が。

 

F君 『僕も悔しいです。今まで練習してきたことが出来なかった。苦しい場面で耐えられなかった。スコアが伸ばせなかった。悔しいです。』

いつも笑顔のF君の心の叫び。よっぽど悔しいのでしょう。

 

N 『そうだよな、悔しいよな。でも、結局今回もおじさんが死力を尽くして頑張った。ということだろ。』

 

N 『俺もおじさんチームの一員としてわかるんだけど、体力の衰えによる飛距離や集中力のダウン、過去のミスの蓄積による体の不意な動きや体の痛みなんかと、おじさん達は必死に戦ってるんだ。勢いがあって、みんなから応援されている若手チームは本当に脅威だったと思うぜ。でも、負けられない。おじさんのゴルフ力、知力、体力、プライドすべてをかけて戦った結果だよ。おじさん達の頑張りを認めなきゃな。』

ゴルフは嬉しい、楽しい、悔しい。だから面白い。という言葉がありますが、サイエンスフィット日記チームは、今回味わった悔しさを糧に、さらに大きな階段を上ってくれるはずです。

今年こそ、と戦った日経カップ代表選考会ですが、サイエンスフィット日記チームは残念ながら代表落ち。悔しさを引きずりながら、K君とF君は次の出張先に向かいました。

 

と、ここで気付いてしまいました。

 

『やばい。あいつらが日経カップに出られないと、サイエンスフィット日記のネタが無くなる。どうしよう。。。』

参りました。完全に手詰まってしまいましたので、ここは禁断の手を使いたいと思います。

 

次回、サイエンスフィット日記[第4部]最終回。

 

コメント

  1. しまりす より:

    休憩時間にコンビニイートインで読んでましたが余りの面白さに会社に遅刻しそうでした。私もイニシャルKなので他人事とは思えません。「私も悔しいです!」。ブログ手詰まりとの事ですがブログ愛読者との交流コンペを企画してみるの巻とかどうですか?

  2. ハラダ より:

    K君残念です…
    応援してたのに。

  3. prgr より:

    しまりすさん
    コメントありがとうございます。なるべく長くならないように気をつけているのですが、短くまとめられたためしがありません!
    K君は残念でしたが、まだまだK君のチャレンジは続く予定です。ゆくゆくは、サイエンスフィット日記コンペができれば良いですね(^-^)

  4. prgr より:

    ハラダさん
    コメントありがとうございます。K君本当に残念でした!!でもまだまだ色んなことにチャレンジしてもらいますので、引き続き応援よろしくお願いいたします(^-^)

  5. 常務より少しだけ上手いゴルファー より:

    K君F君お疲れさま 常務を筆頭におじさん達の意地の前に屈しましたね
    会社や組織もゴルフもそんな切磋琢磨、負けてたまるか!って気持ちがあるから前に進むんでしょうね
    おじさん達を乗り越えた時には次の戦いが待っています この悔しさを忘れたら終わりですよ!!

    最後に…100たたいて、ほぼ選手になれないことが自分でもわかっている常務が裸になってチャレンジする姿に「俺も頑張ろう!」と思いました

  6. prgr より:

    常務より少しだけ上手いゴルファーさん
    コメントありがとうございます。おじさんと若手が上下関係関係なく真剣勝負するということは一般社会ではなかなかありません。ゴルフならではですね!S常務はゴルフへの情熱は深まるばかりで、Youtubeの虜になっています(^-^)

  7. 俺もK より:

    F君の悔しいです!のところで全米が震撼しました

  8. まあさ より:

    ブログ、怒涛の更新。お疲れさまでした。
    また、すぐに復活(^-^)すると思いますが、しばらくゆっくりと休んでください。
    第5部、楽しみにしています。

  9. あき より:

    Kさん残念でした、、、、
    本当にこのブログリアルでゴルフの楽しさが如実に現れてて、Nさんの時々辛辣な表現も最高です!!
    ブログ更新大変かと思いますが5シーズンも楽しみにしております!

  10. prgr より:

    俺もKさん
    コメントありがとうございます。そこ!個人的には今回一番の見どころでした。わかっていただき感激です!!

  11. prgr より:

    まあささん
    コメントありがとうございます。最終回後は復活に向けて鋭意作業中です。少々おまちくださいませ(^-^)

  12. prgr より:

    あきさん
    コメントありがとうございます。リアルすぎてなかなかハッピーエンドにならないところがツライところです。末永く、どうぞよろしくお願いいたします(^-^)

  13. どうにかなるさ より:

    Kさん、残念でしたね。
    Sさんの笑顔に思わず吹き出してしまいました。
    私事ですが、
    何とか日経カップ登録選手に選ばれました。
    残り1ヶ月、出場選手に選ばれるように頑張ります。
    Sさんも頑張ってください!!!

  14. prgr より:

    どうにかなるささん
    コメントありがとうございます。日経カップ選手登録おめでとうございます!!選手に選ばれたあとの方がプレッシャーとかで大変。とS先輩も言っていましたが、大会出場、予選突破目指してともに頑張りましょう(^-^)

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