PartⅢ.26『快晴の大利根 RSカップ第4戦に参戦!(スタート直前篇)』

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皆さま、こんにちは。

プロギアで販売促進を担当しているNです。

 

PRGRの新しい直営レッスンスタジオ『PRGR GINZA EX』に通って本気で上達を目指すゴルファーを紹介する(ほぼ)リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記。

第3部では”競技に挑戦”をテーマに新たなメンバーを迎え、サイエンスフィットで腕を磨き、さまざまな競技にチャレンジしていく模様をレポートしております。ここまで企業対抗ゴルフの最高峰『日経カップ』に挑戦するプロギアチーム、PRGR RSカップに挑戦するサイエンスフィット日記メンバーの奮闘をお届けしてきましたが、いよいよ本章もクライマックス。サイエンスフィット日記の主人公、K君がRSカップ・シングルス戦に挑みます。

 

思い返せば1年数ヶ月前に当ブログを立ち上げた際のK君の平均スコアは103。そこから3ヶ月間サイエンスフィットに通い猛特訓を重ねて、スコアは80台後半にまで縮まったK君。

そして無謀にもプロギアが主催するプロアマ混合のミニツアー『RSカップ』にチャレンジし、見事2バーディーを獲って93でラウンドしたのがちょうど1年前でした。

 

ただ、そこからの1年間はK君にとって苦難の1年でした。

仕事と家庭とゴルフの両立に苦しみ、練習量が激減。スコアも伸び悩み、今年の平均スコアはなんと99。完全に退化しています。

 

そんな状態で果たしてRSカップで結果が出せるのでしょうか?K君の挑戦に密着したいと思います。

 

 

決戦の朝

■AM7:00 茨城県坂東市 大利根カントリークラブ

K君が出場するのは昨年同様茨城の名門、大利根カントリークラブです。過去、数多くのナショナルオープンが開催されてきた日本を代表するチャンピオンコースです。

 

 

駐車場にK君の姿が見えました。

クラブハウスがオープンする30分前にはゴルフ場に到着していたK君。やや眠そうな顔で登場です。

さあ、いよいよ決戦の場へ!

 

余裕の笑顔で会場入りするK君。

昨年は怯えるような表情でネクタイを締めて恐る恐る会場入りしたK君ですが、

今年は勝手知ったる我が家に帰宅するが如く堂々としています。

 

大会受付でアピアを済まし、

大会インフォメーションボードで組み合わせ、ルール等を確認します。昨年は雨上がりだったので、プリファードライ(雨等で芝のコンディションが悪い場合、ボールを動かせる)が適用されましたがここ数日の晴天により今回はもちろんありません。ちょっと残念そうなK君。

 

 

そしてロッカーで勝負服に着替え、、、

K君 『ちょっ、ちょっと出てってもらえますか!』

 

残念ながら取材拒否です。普段はこんなことはないのですが、試合直前で気が立っているのでしょう。

 

 

スタート前最終調整

■AM7:30

K君に怒られたので、K君から離れて会場内を見学することにしました。

練習グリーンでは選手が黙々とパッティング練習をおこなっています。競技の雰囲気が出て来ました。

 

ドライビングレンジも満席状態です。練習ボールは1カゴ25球。選手は入念にボールを打ち、球筋を確かめています。

お!あの端っこにいるのは。。。

K君です!練習場でアイアンを打っています。

 

どうも球が引っかかって左にいっている様子。試合直前は仕事が忙しく、全然練習ができていなかったK君。どうにもならない球筋に困惑の表情を浮かべております。

場所を練習グリーンに移して、得意のパッティング練習をするK君。

仕上がりが非常によく、想像以上に速いグリーンと久しぶりのゴルフで全くタッチが合わず、練習グリーンで4パットを連発するK君。昨年の大会では得意のパットで何とか1パットダボで耐えていたK君ですが、いよいよ雲行きが怪しくなってきました。

ショットもダメ、パッティングもダメで、やれることが無くなってしまい立ちすくむK君。スタートまであと40分。何をしたらいいんだろう。と、途方に暮れています。

 

最後の喝

■AM8:20

取りあえず、ただひたすらあたりをグルグル歩き回るK君。解決の糸口も見つからないまま彷徨ってます。取材のために後ろを付いて歩く私にとっても、人生でこんな無駄な時間の使い方をした記憶はありません。

 

 

 

と、

突然K君の足が止まりました。

K君 『あっ!』

 

駆け寄るK君。

K君 『お、おおおおおおお疲れ様です!』

 

緊張しながらK君が駆け寄ったその先にいたのは、、、

 

 

 

ご存知、青山薫プロです!

RSカップの競技委員長を務める青山プロですが、K君にとっては、ゴルフの師匠であり、結婚式でのお祝いコメントをいただいた恩人なのです。

※昨年のRSカップ会場で師匠から熱血指導を受けるK君。

 

青山プロ 『おー、カケ。久しぶりじゃねえか。ブログ見てるけどおまえ全然上手くなってねえな!ちゃんと俺が教えたことやってるのか!?』

K君 『う、ううう。すすすすす、すいません。今日も球が左に行きまくって、どうすればいいのかわかりません。もう逃げたいです。』

K君は萎縮しすぎて、まったく会話になっていません。青山プロはスタート直前ということを慮って、やさしくK君に試合に臨む心がけを話し始めました。

 

青山プロ 『いいか、最高のショットなんか望んじゃダメ。ゴルフはミスのスポーツなんだから。朝の練習なんて体が温まればいいの!試合のときはどうしても体が動かないから球が左に行ったりするけど気にするな。体が動かないと手が悪さして余計に左に行くからよ。思い切って体で振っていけ。』

K君 『は、はははは、はい!今日は頑張って勝負かけます!!!』

K君の顔に笑みが戻ってきました。まだ時間はある。練習場でもう1カゴ打ちたいところですが、選手は一人1カゴと決まっています。

 

青山プロ 『ところで勝負するなんて軽はずみに言うんじゃないよ。勝負するって言うのはアンダーで回ろうとする時に使うもんだ。90以上打つようなおまえの場合はただの努力不足なの!』

K君 『あ、ううう。。。』

調子に乗りかけたK君にカウンターパンチを食らわす青山プロ。K君の緩んだ顔が引き締まりました。

 

青山プロ 『取りあえず、ベストを尽くせ!いいな。』

K君 『はい!』

師匠とガッチリ握手を交わして気合を注入してもらったK君。

 

 

青山プロ 『この手が悪さすんだな、この手がよぉ!』

グギギギギギ

K君 『あぎゃあー!』

青山プロの握力80の握手で、K君の右手は見事封印されました。今日一日悪さはしないはずです。

師匠に喝をいれてもらったK君。いよいよスタートまであと15分。さすがにもう逃げられません。師匠の教えの通り、思い切って振って行き、大利根カントリーのチャンピオンティを攻略できるのでしょうか。

 

 

運命のスタート

■AM8:40

いよいよK君の組のスタートが近づいてきました。まずは唯一の仲間であるキャディさんに擦り寄り、今日一日の面倒を見てもらうことをお願いします。

 

そしてスタート前の競技説明。プロ2人とアマ2人の組み合わせ。緊張で説明が全然頭に入ってきません。

 

あれ?

 

なんだかK君の様子がおかしいです。

 

N 『何その顔、どうしたの(笑)』

K君 『・・・。急に緊張感が襲ってきました。良く考えたら全然練習してないのに、RSカップのシングルス戦って無謀すぎませんか?プロに迷惑がかかっちゃいませんか?ゴク。喉の奥が苦いです。。。』

 

試合独特の雰囲気に全身呑み込まれるK君。いやな予感がします。

 

青山プロ 『なに緊張してんだバカヤロウ!何も考えないで思い切って振るんだぞ!』

K君 『・・・・。ゴクリ。』

心配してティーグラウンドまで駆けつけてくれた青山プロの言葉も、K君の頭には届いていない様子。

 

 

そして、遂にK君のティーショットの順番が回ってきました。

右の林はすぐOB。左は林が続くミドルホール。強烈な緊張感に襲われているものの、あとは今まで1年以上取り組んできた練習を信じて、本能のままにティーショットを打つしかありません。

 

完全に目から光が消え、顔から表情が抜け落ちてしまっているK君。この状態はゾーンに入っているのか、戦意喪失しているのか。そして衝撃のティーショットは、、、

 

次回につづきます。

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